ビジョンという言葉を、AIによる概念で記しますと、「ビジョン（Vision）」とは、組織や個人が将来的に実現したい「理想の姿」「未来像」「展望」を指し、ビジネスでは「会社が目指す将来の姿」を明確に言語化したもの、とのこと。
私が２０数年前に掲げた人生のビジョンは、「自身のサンクチュアリを確保する」というもの。人生に惑い、様々なストレスに打ち負かされ、生きる価値のない人間であると自身を決めつけ、でも命を絶つ勇気もなく、蓄えた富を散財しつつ１年半ほど放浪の旅をしました。
気に入った土地を見つけ、その地に何らしか職を見つけ、暮らしていけないかと、浅はかではありますが、そのように考えたわけです。平日の昼間、美しい景色を一人独占し、温泉に浸かり、それでも当初は妙な罪悪感に襲われ、心から楽しめない日々を過ごしました。
数か月くらい経過した頃でしょうか、徐々に罪悪感が、得も知れぬ充足感に切り替わりました。久しく忘れていた「楽しい」という感覚が蘇ったように思われました。「ワタシでも楽しく生きていけるサンクチュアリ」があるかもしれないと、初めて思えた瞬間でした。
